元国家公務員が解説!文部科学省の志望動機はこう考える
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この記事で知れること
  • 文部科学省の志望動機作りでしてはいけないこと
  • 説得力ある文部科学省の志望動機を作る方法
  • 志望動機を作成する上で注意すべきこと
執筆者紹介
執筆者
✔元裁判所書記官&県庁職員
✔国家一般職10番台合格
✔裁判所事務官一桁台合格
✔志望動機の添削実績多数あり

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文部科学省という名前からして仕事内容はイメージがつきそうなのですが、実際に志望動機を考えようとしても、意外と手が進まないですよね。

今回は、文部科学省の志望動機作成に悩んでいる人へ向けて、説得力あるの志望動機を考える方法を紹介します。

以下の考え方で志望動機を作成すると、グンッと説得力が増すので、志望動機作りに行き詰っている人はぜひ参考にしてください。

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文部科学省の志望動機を考える方法

文部科学省のような国家公務員の志望動機作りは意外と難しくありません。

今までいくつも志望動機を添削した経験からいうと、市役所等の地方公務員の志望動機よりも簡単です。

そんな文部科学省の志望動機の考え方を紹介します。

文部科学省の志望動機を考えるのは意外と簡単

文部科学省のような国家公務員の志望動機作りが簡単なのは、地方公務員よりも仕事内容が明確に限定されているからです。

仕事内容が限定されていると、「◯◯という理由から△△という仕事をして、✕✕を実現したいからです」と語るだけで志望動機が完成します。

シンプルな志望動機でOKです。

一方で地方公務員だと、「◯◯がしたい」と言うだけでなくて、「なぜ△△県庁なの?、他の県庁でもよくないですか?」という質問に答えられる志望動機を作成しないといけません。

地方公務員の仕事は、究極を言えばどこの自治体でもできる仕事なので、志望動機で差別化を図らないといけないわけです。

ただ、当然、国家公務員の業務が専門的であるがゆえの難しさはあります。

限定されると、志望動機作りが難しく感じる人もいると思います。

ではどうやって考えるのかについて、以下で解説していきます。

文部科学省の志望動機作りでしてはいけないこと

文部科学省のような国家公務員の志望動機作りは難しくないと言いつつも、次のような志望動機にならないように注意しましょう。

私は公務員試験の勉強をするなかで文部科学省の仕事をしり、文部科学省が社会において重要な組織であることを実感しました。

文部科学省は◯◯という役割があり、△△を実現する組織であることに魅力を感じています。

また、・・・(以下、文部科学省の魅力が続く)・・・。

私の✕✕という強みを生かして、文部科学省の職員として貢献したいと考えます。

この手の志望動機はネットでもよく見ますよね。

添削しててもよくある志望動機です。

一見すると、文部科学省の役割や特徴などを自分でしっかりと考えたような文章になっているので、OKのように思われます。

ですが、何がダメなのかというと、「自分」視点の情報が一切ないことです。

自分の頭で考えているような志望動機ですが、よくよく見るとネット等で見つけた情報の羅列で、誰でも作成できるような志望動機になっています。

面接官からすると、文部科学省のの特徴や強み、弱みなどは重々承知です。

そんな情報を知りたいのではなくて、志望動機で知りたいのは「数ある公務員の中でもなぜあえて文部科学省を志望するのか」ということです。

「あなたのこれまでの経験に裏付けられた」志望動機を知りたいんです。

「文部科学省が好きです!詳しいです!」というのも大事ですが、それを強くプッシュするだけの志望動機では合格が難しくなります。

つまり、文部科学省の志望動機を作成するときには、自分だからこその情報や事実等を盛り込むようにしましょう。

ネットで調べることのできる情報も大事ですが、それが志望動機の大半を占めてはいけないのです。

文部科学省の志望動機を考える上で必要な要素

では、説得力ある文部科学省の志望動機を作るにはどんな要素が必要なのか。

具体的には次の2つが必要です。

説得力ある志望動機に必要な要素
  • 文部科学省と自分との接点
  • 文部科学省でやってみたいこと

「接点」とは、「自分のこれまでの経験や強み、長所などで、文部科学省に関係するもの」のことを言います。

つまり、自分の経験から語ることができている志望動機は、文部科学省と接点がある志望動機と言えます。

イメージとしては次のような感じ。

自分の経験に裏付けられた言葉で説明できているので、説得力ある志望動機になります。

逆に、ネットの情報だけをまとめた志望動機や自分の頭の中だけで考えた志望動機は次のようなイメージです。

さきほど紹介した、文部科学省の魅力や役割、好きなところを並べただけの志望動機ですね。

自分の経験等から裏付けされていない志望動機、つまり誰でも語れる志望動機なので説得力に欠けます。

いくら理論的に説明しても、「あなた視点」の理由がないため、面接官に納得してもらうことが難しくなります。

文部科学省への明確な志望動機がない人は、なんとなく集めた情報をつぎはぎして志望動機を作りがちです。

ですが、作るべき志望動機はそんな志望動機ではありません。

以下では、具体的にどうやって考えていくのかについて解説します。

文部科学省の志望動機を考える具体的手順

「昔から文部科学省で働きたかった!」と思ってる人は、文部科学省の志望動機作りで悩んでいないと思います。

今、この記事を読んでいる人は、ここ最近で文部科学省で働きたいと思ったけど志望動機がなかなか思い付かない人ではないでしょうか。

そんな人はなんとかして文部科学省の志望動機を作り出さないといけません。

では具体的にどうやって考えるのか、解説します。

文部科学省でやりたいことをみつける

まずは相手を知るということで、文部科学省の仕事内容を調べましょう。

できれば、自分がやってみたいなと思う具体的な業務内容を見つけることができればベターです。

文部科学省の仕事内容を調べるべき理由は、自分と文部科学省との接点を探すためです。

自分の経験から裏付けられた志望動機を作るには、自分のこれまでの経験と文部科学省の関係性を見出ださないといけません。

その関係性を見出だすためにも、まずは文部科学省の仕事内容を知ることが大前提となります。

文部科学省のホームページやパンフレット、個人ブログなどを一通り読んで、仕事内容ややってみたい業務などのイメージを膨らませましょう。

自分の経験等と文部科学省との接点を探す

文部科学省の仕事内容を知ることができれば、次は自分自身の経験を棚卸し、つまり整理していきます。

これは、すでに面接対策として自己分析を行ってると思うので、ある程度は出来ていると思います。

自分の経験や強みなど、片っ端から自己分析を行いましょう。

棚卸しができたら、文部科学省との接点はないかと具体的に考えていきます。

例えば、わかりやすく説明するために他の省庁の例ですが紹介します。

かなり陳腐な内容ですが、次のような感じです。

「自分自身が取り調べを受けるなかで、検察事務官が◯◯していることを知った。そして、△△する検察事務官は社会において重要な役割を担ってることを実感した。と同時に✕✕という問題があることも目の当たりにした。自分も検察事務官になり、□□したいと考えたので志望します。」

具体的な自分の経験から語っているので、志望動機に説得力が増します。

もちろん、これは極端で陳腐な例かもしれません。ただ、これぐらい自分の目で見て、肌で感じた経験を起点として志望動機を作ると、志望動機の信頼性が高まります。

具体的な接点があることで、頭で考えただけの志望動機よりも強いメッセージ性を感じられます。

もっと実践的に考えると、経済産業省の志望動機の例を紹介します。

志望した理由

⇒地方の経済活動の活性化

きっかけ

⇒バイクでの全国一周。地方の商店街がシャッター街になっていることを目の当たりにした。地方経済の活気が失われているのを肌で感じた。

これも、「バイクで全国一周して地方経済の現状を目の当たりにした経験」を接点として、自分と経済産業省を繋げています。

具体的な経験を伝えることで志望度の高さを示せますし、何よりもエピソードを盛り込むことで面接官の興味も持たせることができます。

具体的な話があることで、面接官の印象にも残りやすいという良い効果もありますよね。

このように、自分と文部科学省結び付きが強ければ強いほど説得力のある志望動機になります。

特に、自分の具体的な経験から伝えることができればベストですね。

文部科学省との接点が見つけられない場合

説得力ある志望動機に必要な要素
  • 文部科学省と自分との接点
  • 文部科学省でやってみたいこと

これまで説明したようにこの2つをいかに具体的にできるかが重要なポイントとなります。

志望動機の構成をいじくり回すことよりもよっぽど重要です。

何度も言うように、説得力ある志望動機を作りたいなら、とにかく文部科学省と接点になるものをひねり出すしかありません。

テレビで見た体験や公務員試験を通しての経験等でもなんでもいいので、些細なことから考えましょう。

ただ、どうしてもそんな接点なんてないという人もいると思います。

そんな人は、説明会に参加したり、インターンシップに参加するなどして、これから接点を作っていくしかありませんね。

こればっかりは強引に作り出すしかありません。

【参考】県庁合格時の志望動機

今まで文部科学省の志望動機の考え方を紹介してきました。

今回紹介した考え方を基本として志望動機を作れば、合格にグッと近づきます。

実際、県庁転職時には、この考え方で作った志望動機で合格することができました。

参考として、その志望動機の流れを紹介します。

私は、貧困に困っている人たちの支援をしたいと考えたので、この自治体を志望しました。

その理由は、裁判所で働く中で~したからだ。

中でも貴県は、①・・・と②・・・という特徴があり、貴県において私もともにこの問題への解決に貢献して働きたいと考えたので志望しました。

この志望動機は県庁の志望動機ではありますが、文部科学省でも同じ考え方を応用できます。

文部科学省の仕事は県庁の仕事よりも限定されているので、その仕事内容にあう自分の経験等を探せるかどうかが重要なポイントとなりますね。

以下にて、志望動機の作り方について具体例を使ってより詳細に解説しました。

→誰でも作れる公務員志望動機の設計図

これまで100人以上添削してきた実績をもとに、具体例を使って志望動機に必要な材料(考え方)と設計図(流れ)を紹介しています。

ちょっとしたコツをつかむだけで簡単に志望動機を考えることができます。

私が合格した時の実際の志望動機も完全公開しているので、もっと具体的な作り方を知りたいという人はぜひチェックしてみてください。

⇒【参考】地方公務員の志望動機の作り方

文部科学省の志望動機を考える上での注意点

最後に、志望動機を作成するときの一般的な注意点をまとめます。

実際に考えていくときの参考にしてください。

志望動機を書く際の注意点
  • 自分だからこその志望動機を考える
  • 結論ファーストで書く
  • 面接カードの他の項目と矛盾しないように注意する
  • 他人にチェックしてもらう

それぞれ簡単に解説します。

自分だからこその志望動機を考える

これまで何度もいっているように、志望動機は自分だからこそ語れる志望動機を作成しましょう。

ネット上に転がっている情報を羅列するだけではだめです。

さらに言えば、ネット上に転がっている情報を自分なり整理して、問題意識を持ってるかのように記述してもだめです。

必ず自分の経験等に裏付けされた考えを織り混ぜた志望動機を作成するようにしましょう。

それがあなただからこそ言える志望動機となります。

結論ファーストで書く

志望動機を書いたり語ったりする上で大事なのが結論ファーストであることです。

こらも意外と見落とされがち。

特に熱意のある受験生は熱く志望動機を語ってしまい、結論ファーストを見落とすことが多いです。

結論ファーストとは、冒頭にビシッと志望する理由を書くことです。

例えば、「私は◯◯をしたいから〇〇局を志望します」と冒頭で伝えることですね。

面接官は志望動機を聞いているのであるから、まずは志望する理由をビシッと答えます。

その方が、そのあとの話を聞きやすかったり、文章を読みやすかったりします。

よくある結論ファーストでない事例としては、自己紹介から始まる志望動機です。

例えば、「私は◯◯学部で△△を学びました。そのなかで、✕✕ということに魅力を感じ、、、、、」みたいな感じで始まり、最後にさらっとやってみたい仕事等を語ります。

これだと、最後まで聞かないと結論がわかりません。面接官をしたらわかりますが、本当にわかりづらいです。

ただ、この結論ファーストについては好みの問題でもあるので、気にくわない人は無視してもらっても大丈夫です。

面接カードの他の項目と矛盾しないように書く

めったにありませんが、志望動機の内容と面接カードで書いた他の項目の内容が矛盾しないようにしましょう。

例えば、志望動機のなかでかいた長所が、面接カードで書いた長所や短所と矛盾しているとかですね。

全体として整合性のある面接カードにするように注意が必要です。

他人にチェックしてもらう

ある程度完成したら最後に必ず他人にチェックしてもらいましょう。

誤字脱字の発見はもちろん、自分では気づかなかった論理破綻なども発見できたりします。

また、他人に見てもらうことで想定質問も教えてもらうことが出来ますよね。

見てもらうのは、親や兄弟、友達や予備校の講師など誰でもオッケーです。

色々な意見を聞くために、とにかく多くの人に見てもらうことをおすすめします。

私も志望動機の添削を専門として行っているので、添削してもらえる人が少ないという人はご依頼頂ければと思います。

まとめ:基礎がわかれば文部科学省の志望動機は難しくない

文部科学省の志望動機は考え方のコツを知っていれば、簡単に説得力あるものを作ることができます。

文部科学省の仕事内容をしっかり調べて、自分との接点を考えるだけです。

今回紹介した内容をもとにぜひ考えてください。

陰ながら合格されることをお祈りしております。

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